バッテリーポリッシャー用ブラシの適合性について

ペンギンワックス社製バッテリーポリッシャーの利用者が増えるにつれて、最近ではブラシの適合性に関するお問い合わせが増えてきました。


  • メーカー純正ブラシ以外はダメですか?
  • これまでイノベーターで使っていたブラシは利用可能ですか?
  • 14や16インチブラシはどれに適合するの?
  • 13インチのBP-130Liではどうなるの?
  • 15インチのBP-150Liに大きなサイズの17インチブラシは使えるの?
  • 逆テーパー仕様ブラシって何ですか?

現在では、メーカー純正ブラシに加えて、”非純正ブラシ”のラインナップも増加し、数多くの選択肢がありますので、分かり難いのは無理もありません。何インチのサイズが適しているのか、どのパーツが必要なのか、理解できていない方も少なくないでしょう。でもご安心ください。順を追って詳しく見ていきましょう。


はじめに

まず大切なポイントは「バッテリーポリッシャー本体の回転部分に適合する(噛み合う)パーツがクラッチプレートNP-9200(またはNP-9200を組み込んだクラッチプレート変換セット)」だということです。アマノ武蔵電機製ポリッシャー用のプレートは適合しませんのでご注意ください。
クラッチプレートNP-9200
クラッチプレートNP-9200
クラッチプレート変換セット
クラッチプレート変換セット
アマノ武蔵電機製ポリッシャー用プレート
アマノ武蔵電機製ポリッシャー用プレート

そして、NP-9200が取り付け可能なブラシで、且つポリッシャー本体と干渉しないことが必要条件です。もう一つ、床面とブラシの摩擦抵抗が大き過ぎる場合は使えない、という点にも注意が必要です。これは、バッテリーポリッシャーはAC電源ポリッシャーと比較してトルクが劣るため、モーター焼損に対して、より気を付ける必要があるからです。カーペットやバーナー仕上げ石材の洗浄の際は特に要注意です。

では次に、まぎらわしい「1インチのズレ」に関する疑問を解消しましょう。


1インチのズレがあるのはなぜ?

※インチは「”」で表すこともあります
各サイズのポリッシャー本体に対応するブラシの、本来のインチ数はBP-150Liは15インチ、17インチハウジングキット取付BP-150Liは17インチ、そしてBP-130Liは13インチです。
クラッチプレートNP-9200
ペンギンワックス ナイロンブラシ 15”
クラッチプレート変換セット
ペンギンワックス フレックススクラブ 15”
アマノ武蔵電機製ポリッシャー用プレート
ペンギンワックス ナイロンブラシ 13”

しかし、15インチの代わりに14インチ、17インチの代わりに16インチのブラシを取り付け可能であることを知らない人も多いと思います。この「1インチのズレ」については、以下の画像を見ると理解しやすいです。(※画像はバッテリーポリッシャーではなく、同様に取り付け可能な15インチポリッシャーのものです)

「A」スマート マルチブラシ 14”(ストレートブラシ)

「A」スマート マルチブラシ 14”(ストレートブラシ)

※14”ストレートブラシの直径はエプロン外周より狭いため、壁際まで洗浄できません


「B」ナイロンブラシ緑 14”(逆テーパーブラシ)

「B」ナイロンブラシ緑 14”(逆テーパーブラシ)


「C」OCEグリットブラシ 15”(逆テーパーブラシ)

「C」OCEグリットブラシ 15”(逆テーパーブラシ)


「A」と「B」の14”ブラシはアマノ武蔵電機製14インチポリッシャーで使うことを前提に、14”と表記されています。「C」の15”はポリッシャ―本体のエプロン外周サイズを示しており、毛の接地幅も15インチです。「14インチはエプロン内側のサイズ、15インチはエプロン外周サイズ」と覚えてください。これらの数字は指している部分の違いだけです。これはポリッシャー本体のサイズ表記や型番も同様です。*¹

そして、上記の「A、B、C」すべてのブラシに取り付けられているのが「クラッチプレート変換セット」です。これを利用することで、既存のブラシをバッテリーポリッシャーに取り付けできるのです。(※取り付けできないブラシもあります)

*¹ パッド台やフロアパッドのサイズに関してもブラシ同様、理解しておくべき数字がたくさんありますが、ここでは割愛します。


逆テーパー仕様ブラシとは?

"テーパー"は先細りを意味する言葉で、ポリッシャーブラシは下に広がっているため、「逆テーパー仕様」と表現しています。元々、多くのポリッシャーブラシは逆テーパー仕様となっており、毛材の傾きがあることにより壁際まで洗浄できるのです。「スマート マルチブラシ」や「クオリティ ステンレスブラシ NEW β」は、毛材の特性から真っ直ぐ下向きに植えられているため、「ストレートブラシ」として区別しています。

逆テーパー仕様ブラシとは?



ブラシ適合表

※適合するブラシの一部を掲載しています


【BP-150Liに適合するブラシ】

15”逆テーパーブラシ

ペンギンワックス ナイロンブラシ 15”
ペンギンワックス ナイロンブラシ 15”
ペンギンワックス BP-MIXブラシ 15”
ペンギンワックス BP-MIXブラシ 15”
ニューダントツブラシ 15”
ニューダントツブラシ 15”
OCEブラシ 15”
OCEブラシ 15”
OCEグリットブラシ 15”
OCEグリットブラシ 15”
タイネックスブラシ 15”
タイネックスブラシ 15”


15”ストレートブラシ

ペンギンワックス フレックススクラブ 15”
ペンギンワックス フレックススクラブ 15”
クオリティ NEW β(ニューベータ) スカートモデル 15”
クオリティ NEW β(ニューベータ) スカートモデル 15”


14”逆テーパーブラシ

ナイロンブラシ緑 14”
ナイロンブラシ緑 14”
ナイロンブラシ黒 14”
ナイロンブラシ黒 14”
シダブラシ 14”
シダブラシ 14”
iKグリットブラシ14”
iKグリットブラシ14”


14”ストレートブラシ

スマート マルチブラシ 14”
スマート マルチブラシ 14”
レボテック オットセイブラシ2nd 14”
レボテック オットセイブラシ2nd 14”


【17インチハウジングキット取付BP-150Liに適合するブラシ】

17”逆テーパーブラシ

ペンギンワックス ナイロンブラシ 17”
ペンギンワックス ナイロンブラシ 17”
OCEグリットブラシ<ヘビー> 17”
OCEグリットブラシ<ヘビー> 17”


16”逆テーパーブラシ

ナイロンブラシ 16”
ナイロンブラシ 16”
iKグリットブラシ16”
iKグリットブラシ16”
シダブラシ 16”
シダブラシ 16”


【BP-130Liに適合するブラシ】

13”逆テーパーブラシ

ペンギンワックス ナイロンブラシ 13”
ペンギンワックス ナイロンブラシ 13”
ペンギンワックス BP-MIXブラシ 13”
ペンギンワックス BP-MIXブラシ 13”


13”ストレートブラシ

ペンギンワックス フレックススクラブ 13”
ペンギンワックス フレックススクラブ 13”
クオリティ NEW β(ニューベータ) スカートモデル 13”
クオリティ NEW β(ニューベータ) スカートモデル 13”


12”逆テーパーブラシ

- 検証中 -

12”ストレートブラシ

- 検証中 -
※表記サイズと実寸は違う場合があります
※逆テーパーブラシの角度は製品により異なります


よくある質問

このページ冒頭のご質問にお答えします。


  • メーカー純正ブラシ以外はダメですか?
    👌 OKです。但し適合性や過負荷にはご注意ください。

  • これまでイノベーターで使っていたブラシは利用可能ですか?
    👌 サイズが合っていればOKです。

  • 14や16インチブラシはどれに適合するの?
    14インチはBP-150Li、16インチは17インチハウジングキット取付BP-150Liです。

  • 13インチのBP-130Liではどうなるの?
    サイズ的には12インチブラシを活用できるのですが、非純正ではクラッチプレート取り付けに難ありで、当店でも検証中です。確認でき次第、このページに情報を追加します。

  • 15インチのBP-150Liに大きなサイズの17インチブラシは使えるの?
    🤔 以下画像が示すとおり、取り付けできないわけではありません。但し、エプロン外側にはみ出た部分が回転しますので危険です。什器を傷付けたり、強くぶつけた場合にポリッシャーの故障の原因になります。また飛散防止ガードは取り付けできません。

    15”エプロンに17”ブラシを取り付けた例
    15”エプロンに17”ブラシを取り付けた例

  • 逆テーパー仕様ブラシって何ですか?

まとめ

昔から、ポリッシャーに取り付けるブラシやフロアパッドは、ポリッシャー本体製造メーカー以外から、様々な製品が提供されています。つまり、非純正品が主流の世界です。ポリッシャー本体とこれらのアイテムとの関係は、iPhoneとアプリ、ゲーム機本体とゲームソフトの関係に似ています。多くの便利なアプリがiPhoneの普及を支えた、ゲームの質は本体の性能だけでなく、ゲームソフトの良し悪しによって決まると言われています。

今回は、ペンギンワックス社製バッテリーポリッシャーに適合するブラシの情報に焦点を当てました。メーカー純正ブラシだけでなく、「非純正ブラシ」の利用も増えることで、バッテリーポリッシャーの活用範囲が広がることを期待しています。

しかし、繰り返しになりますが、AC電源ポリッシャーと比較して、バッテリーポリッシャーはトルクが劣ることを必ず理解しておいてください。たとえブラシが取り付けられたとしても、床面とブラシの摩擦抵抗が大きい場合は注意が必要です。特にカーペットやバーナー仕上げ石材の洗浄時は要注意です。*²

上記で述べた適合性について、全てを理解するのは難しいかもしれません。また、コードレスポリッシャーで使用できるブラシは、上記の一覧表で示したもの以外にも存在します。質問や不明点があれば、何でも構いませんので、遠慮せずにポリッシャー.JPにお問い合わせください

*² メーカー純正ブラシを利用する際、またAC電源ポリッシャーを利用する際も同様に、過負荷によるモーター焼損にはくれぐれもご注意ください。