POLISHER.JP / CLEANING GUIDE
ガラス窓清掃のコツ|はじめの一歩拭き筋を残さず、
すっきり透明な窓に。
初めてスクイジーを使う方へ。小窓と大型窓を例に、基本の洗い方と水切りを紹介します。まずはゆっくり、道具の扱いに慣れていきましょう。

このページは、ガラス清掃の基本を一つずつ覚えるための入門ガイドです。表面が平らでなめらかな、一般的なガラスを対象にしています。フィルムやコーティングがある場合は、メーカーの手入れ方法に従ってください。
始める前に、窓と現場を確認
先に窓の状態と道具を確認しておくと、傷や作業のやり直しを防ぎやすくなります。
ガラスの表面を確かめる
フィルムやコーティングがないか、傷やこびりついた汚れがないかを確認します。表面の種類がわからないときは、刃物や研磨剤を使う前に管理者や施工会社へ確認してください。
日差しと乾き方を見る
直射日光が当たって熱くなったガラスは避け、日陰の面から進めます。洗浄液が乾く前に水切りできるよう、作業する範囲を小さく区切ります。
ゴムとクロスを点検する
スクイジーのゴムに欠けやゴミがないか確認します。枠を拭くクロスと、ガラスの端を仕上げるクロスは、別々に用意しましょう。
足元と周囲を整える
室内では、床や家具が濡れないように覆っておきます。屋外では、通行人に水がかかったり道具が落ちたりしないよう、安全に作業できる場所と範囲を確認します。
洗う → 水を切る → 端を拭く
汚れを洗い落とし、水を切って、最後に端の水滴を拭き取ります。この順番を意識しましょう。
- WASH
汚れを浮かせる
枠を先に拭き、ガラスに付いた砂やゴミを水で取り除きます。その後、ウォッシャーなどでガラスを濡らし、汚れを洗い落とします。
- SQUEEGEE
汚れた水を切る
ゴムがガラスに均等に当たるように動かします。筋が残るときは、強く押す前にゴムの状態や当て方を確認しましょう。
- DETAIL
端の水分を取る
ガラスの周囲と下枠に残った水を拭き取ります。仕上げには、清潔なクロスを使いましょう。
基本に慣れたら、次のステップへ
プロのウィンドークリーナーは、スクイジーを扇状に切り返したり、S字状に連続して動かしたりして、作業の速さと仕上がりを高めています。ここでは、その土台になる初歩的な操作を紹介します。まずは一動作ずつ、水を切る感覚をつかみましょう。
洗剤は「濃いほどよい」わけではありません
軽い汚れは、まず水拭きで落とします。洗剤が必要なときは、そのガラスに使える製品を選び、表示された量や薄め方を守ってください。適切な濃さは製品によって異なります。
小窓は、枠ごとに区切って進める
まずは、スクイジーを横に引く基本の動きから。上下に分かれた窓は、上段から順に仕上げます。
STEP 1ガラスを濡らし、桟の側面を拭く
水を含ませたスポンジなどでガラスを濡らします。その後、水気を切ったスポンジで桟の側面を拭きます。
コツガラスに砂が残っている場合は、先に水で取り除きます。
STEP 2少し傾けて、横方向に水切りする
スクイジーを軽く下方に傾けて動かします。汚れを含んだ水を、まだ濡れている下側へ送るイメージです。
コツ金属部分をガラスや枠にぶつけないようにします。
STEP 3下に残った水を、横に切る
下側に残った濡れた部分を、同じように横方向へ水切りします。
コツゴムの端に付いた汚れは、その都度取り除きます。
STEP 4下枠に残った水を拭く
水気を切ったスポンジで下の桟を拭き、端に残った水滴を仕上げ用クロスで取ります。
コツ窓が上下に分かれている場合は、上から一段ずつ進めます。
小窓の清掃に適したツール
大型窓は、ポールと手作業を使い分ける
高い部分はポールを使い、手が届く部分はスクイジーを直接持って仕上げます。無理のない姿勢で進めましょう。
安全に作業できるか、先に確認
ポールに取り付けられる道具かどうかを確認し、抜け止めやロックを確実に固定します。窓から身を乗り出したり、不安定な足場で作業したりしないでください。電線などの障害物がある場合は、安全に作業できる方法を先に検討します。
STEP 1上部から洗浄する
伸縮ポールにウォッシャーを取り付け、ガラスの上部から水を広げて洗います。
コツ水切りする前に乾かないよう、一度に濡らす範囲を広げすぎないでください。
STEP 2スクイジーで引き下ろす
スクイジーに付け替え、軽く傾けながら肩の高さ付近まで引き下ろします。
コツゴムに付いた汚れや水分は、道具を手元に戻して取り除きます。
STEP 3傾きを保ち、上から下へ
上部から下部へ水を切るときも、スクイジーを少し傾けた状態で操作します。
コツポールを強く押し付けず、ゴムが均等に当たるように動かします。
STEP 4左端は、枠に沿って水切りする
左端の濡れた部分は、窓枠に沿ってやや傾けながら引き下ろします。
コツ金属部分を枠にぶつけないよう、スクイジーの端を見ながら動かします。
STEP 5手が届く部分は、手作業に切り替える
安全に手が届く高さまで進んだら、スクイジーをポールから外し、右側の枠に向かって水切りします。
コツ道具を付け外しするときは、手元でしっかり持って行います。
STEP 6右端で水を切り、残った水滴を拭く
右側の枠に近づいたら、ゴムの右端を枠際に寄せ、回転させながら切り終えます。ガラスの周囲と下枠に残った水を拭いて仕上げます。
コツマイクロファイバークロスやガラス用クロスなど、そのガラスに使える清潔な道具で仕上げます。
大型窓の清掃に適したツール
筋や水滴が残ったら、ここを確認
ゴムの状態、汚れの落ち具合、枠に残った水を順に確認しましょう。
| 気になる症状 | 確認すること | 対処のポイント |
|---|---|---|
| 同じ位置に細い筋 | ゴムの先端に付いたゴミや欠け | 先端の汚れを取り除き、もう一度水切りします。欠けや変形があればゴムを交換します。 |
| 広い範囲に水が残る | ゴムの当て方と押す力 | 強く押す前に、当て方を調整します。汚れが落ちていないときは、もう一度濡らして洗います。 |
| 枠際から水が垂れる | 上や横の枠、隅に残った水 | 枠とガラスの周囲に残った水を拭き、水が流れた部分を仕上げ直します。 |
| 作業途中で跡が乾く | 日差し・ガラスの熱・作業範囲 | 日陰の面から進めます。水切りが間に合うよう、作業する範囲を小さく区切ります。 |
| 白い輪や、洗っても残る曇り | 水垢などの付着か、表面の変化か | 普段の洗い方で落ちないときは、ガラスの種類と汚れを確認します。薬剤や研磨剤を使う前にメーカーへ相談してください。 |
メーカーの資料をもとに、確認するポイントをまとめました。見た目だけでは原因がわからないこともあります。
ガラスの種類に合わせて、洗い方を選ぶ
「ガラス用」と書かれていても、使えないガラスがあります。
フィルムを貼ったガラス
砂を水で取り除き、柔らかい布などで優しく拭きます。3Mの案内では、酸性・アルカリ性洗剤、有機溶剤、研磨剤や硬いスポンジは使わないよう指定されています。貼られているフィルムの説明書を確認してください。
特殊なコーティングがあるガラス
どの面に、どのようなコーティングがあるかを確認します。日本板硝子「ウイルスクリーン T」のように、スクイジーの使用を避けるよう案内された製品もあります。一般的なガラスと同じ方法で清掃してよいか、先に確かめましょう。
刃物・研磨剤・強い薬剤を使う前に
こびりついた汚れが落ちなくても、すぐに刃物や強い薬剤を使わないでください。ガラスだけでなく、周囲のシール材・塗装・金属などにも使えるかを確認します。AGCのガイドでは、フッ化水素酸やフッ素誘導体を含む製品、強酸・強アルカリの使用を避けるよう案内しています。
窓に合わせて、道具を選ぶ
窓に合う幅か、無理なく動かせるか、ポールに取り付けられるかを確認しましょう。
動きを、動画で確認する
手順イラストとあわせて、道具の動かし方を確認してください。
現場で迷いやすいこと
毎回、S字で水切りする必要がありますか?
最初からS字で動かす必要はありません。まずは、このページで紹介する基本の動きで、ゴムを均等に当てて水を切る感覚をつかみましょう。慣れてきたら、プロが使うS字の動かし方も練習してみてください。速さを急ぐより、安定してきれいに仕上げることが先です。
ゴムは、どのタイミングで交換しますか?
日数だけでなく、欠けや変形、筋の残り方を見て判断します。ゴミを取り除いても筋が残るときは、ゴムの状態と取り付け方を確認してください。
白い水垢は、何度も水切りすれば落ちますか?
こびりついた水垢は、水拭きや水切りだけでは落ちにくいことがあります。ガラスの種類と状態を確認してから、落とし方を選びましょう。汚れに見えても、傷や表面の変質の場合があります。
すべてのガラスを、クロスで乾拭きしてよいですか?
ガラスの種類によって、手入れ方法は異なります。フィルムなどには、水で湿らせた柔らかい布を使うよう指定されているものもあります。メーカーの案内に従ってください。
作業を終える前の確認
- 見る位置や角度を変え、筋や洗い残しを確認した
- ガラスの周囲・隅・下枠に残った水を拭いた
- 床や周囲に飛んだ水滴・汚れを拭き取った
- 道具を洗い、ゴムに傷や欠けがないか確認した
純水清掃は「すすぎ」と「水質」がポイント
基本の清掃に慣れたら、現場に合わせて検討したい方法です。専用の機器を使い、水質やすすぎを管理しながら作業します。


純水と通水ポールを使う清掃では、汚れを洗い落として十分にすすぎ、自然乾燥で仕上げることができます。ただし、水を純水に変えるだけで、どの汚れも落ちるわけではありません。
- 枠を先に清掃し、汚れがガラスへ流れ戻るのを抑える。
- 清潔なブラシを使い、汚れや残った洗剤をよくすすぐ。
- 機器の説明書に従って水質を確認し、必要に応じて樹脂などを交換する。
以前使った洗剤が残っていると、繰り返し洗ったり、すすいだりする必要があります。作業できる高さや使えるポールも、機器の説明書で確認してください。

















































































