非純正リチウムイオンバッテリーの使用状況


リチウムイオンバッテリーは、その高いエネルギー密度と長寿命という特性から、掃除機や電動工具、さらには電動自転車など、多様な製品で広く使われています。このようなバッテリーの需要は日々増加しており、その結果、近年では純正品ではない非純正バッテリーの使用が増えています。

これらの非純正バッテリーは、純正品に比べて価格が格段に低いため、経済的な理由から消費者にとって魅力的な選択肢となっています。しかし、非純正バッテリーが全ての製品で適切に機能するわけではないため、選択する際には注意が必要です。


非純正バッテリーの危険性



市販の非純正リチウムイオンバッテリーには、安全基準を満たさないものが多いという深刻な問題が存在しているのは、一部の製造業者が厳格な製造過程の管理を怠っていたり、コスト削減のために質の低い材料を選択しているからです。その結果として、これらのバッテリーは発火リスクを高める傾向があります。

特に電動工具用の非純正バッテリーに関連する事故が急増していることから、この問題は無視できない状況になっています。そのため、非純正バッテリーの使用には十分な注意が必要であり、消費者はそのリスクを理解した上で、正しい判断を下すべきです。

参考情報:「非純正」リチウムイオンバッテリの事故が急増しています(マキタ)

非純正バッテリー存在の背景:独占禁止法と市場競争


では、なぜ非純正バッテリーの販売が許されているのか、その理由を探ってみましょう。非純正バッテリーが存在する一つの大きな理由として、独占禁止法によりその製造・販売が許可されているという事実があります。この法律は、市場における競争を促進し、消費者により多くの選択肢を提供することを目指しています。これにより、消費者は自分のニーズに最も適したものを選ぶ自由があります。

ただし、これには一定のリスクが伴います。その一つが、安全性です。非純正バッテリーの使用により、その安全性が犠牲になる可能性があるという問題が存在します。これは避けられない問題となっており、消費者自身が注意深く選択をする必要があります。


これは完全アウト!粗悪な模造品バッテリーが出回ってます


マキタの純正品に酷似した偽造品・非純正品が流通しているという情報が届きました。これは明らかに知的財産権を侵害する偽造品です。市場に出回っている模造品は本物と酷似しており、見分けるのは非常に困難です。個々に手に取れば、ほとんどの人は見分けがつかないでしょう。

参考資料:模造・非純正バッテリ注意ポスター

実は、この「BL1860Bの非純正バッテリー」に関する情報は、少し前にも報告されていました。2023年12月18日にLINEヤフーは、「Yahoo!オークション」でマキタの電動工具用バッテリーの非純正品に関する注意喚起を行っていました。これは、経済産業省から「電気用品安全法違反の疑いが極めて高いとして、型番:BL1860Bの非純正(互換)バッテリーが中国の工場から大量に出荷された」という情報提供を受けたためで、「当該製品は、PSEマークの表記はあるものの、届出事業者名が記載されていないため、電気用品安全法に違反する疑いが極めて高い商品である」との認識を示しています。

結論、非純正バッテリーは推奨できません!


非純正バッテリーは低価格で提供されており、その経済性から非常に魅力的な製品と思えるかもしれません。しかし、その製造過程や品質には一定の問題が存在する可能性があり、特にその安全性については深刻な懸念があります。

例えば、非純正バッテリーは低品質のセルを使用したり、必要な安全対策が不足している場合があり、これらは発火や事故のリスクを高める可能性があります。これらの製品は、製造物責任法(PL法)の適用が不確実であるため、万一製品事故が発生した場合、消費者が不利な立場に置かれる可能性があるという問題も抱えています。

現時点で販売されている非純正バッテリーの中には、ユーザーの安全を無視した製品が多いため、その危険性を十分に理解し、自己防衛することが求められます。ゆえに、非純正バッテリーの使用は推奨できません。ポリッシャー.JPは、消費者の安全を最優先に考え、安全性が確保された純正バッテリーの使用を強く推奨します。


マキタ 純正バッテリー一覧
※ポリッシャー.JPで販売しているマキタ製バッテリーはすべて純正品です